ガレージブランドや個人ブランドを立ち上げる際、多くの方が直面するのが「少量生産の壁」です。
「手のひらサイズの部品を10個だけ作りたいのに、どこも1000個からしか受けてくれない」 「試作品を数点作って市場テストしたいけど、コストが高すぎる」 「他社にはない独自のこだわりを形にしたいが、対応してくれる工場が見つからない」
このような悩みを抱える皆様に、榊原工機は自信を持ってお答えします。私たちは「小物部品の少量~中量生産に特化」し、お客様の挑戦を全力でサポートする町工場です。
単に「少ない数でも作ります」というだけではありません。小ロット生産に特化しているからこそ生まれる、お客様への「唯一無二の価値」を提供しています。この記事では、榊原工機が小ロット生産を通じて、お客様のものづくりにどのような革新と安心をもたらすのか、その真髄をお伝えします。
小ロット生産が重要な理由:ガレージブランドの現実と課題
現代のものづくりトレンド
現代は「大量生産・大量消費」の時代から、「個性と質を重視する時代」へと変化しています。消費者は画一的な製品よりも、ストーリーや個性のある製品を求めるようになりました。
特にガレージブランドや個人ブランドは、大手企業では実現できない独自性と情熱をもって、革新的な製品を生み出しています。しかし、そこには大きな壁が立ちはだかります。
ガレージブランドが直面する3つの壁
1. 初期投資のリスク
大量生産前提の発注では、まだ売れるか分からない製品に数百万円の初期投資が必要になることがあります。個人や小規模事業者にとって、この負担は事業継続に関わる重大な問題です。
例えば、あるお客様は新しいアウトドア用品のアイデアを形にしたいと相談されました。しかし、他社では最小ロット1000個、初期費用200万円と提示され、夢を諦めかけていました。榊原工機では50個からの対応が可能で、初期費用を10分の1に抑えることができました。
2. 市場変化への対応力不足
トレンドの移り変わりが激しい現代では、消費者の反応を見ながら素早く製品を改良する必要があります。しかし、大量生産では一度決めた仕様からの変更が困難で、市場機会を逃してしまいます。
3. こだわりの実現困難
「他にない機能を持つ部品を作りたい」「特殊な素材を使いたい」といった要望は、一般的な量産工場では対応が難しく、せっかくのアイデアが形にならないケースが多々あります。
榊原工機は、これらの課題を深く理解し、小ロット生産に特化することで解決策を提供しています。
榊原工機の小ロット生産がもたらす5つの価値
価値1:圧倒的なスピードと柔軟性
多能工エンジニアの高速思考プロセス
お客様から部品製作の依頼をいただくと、私たちの多能工エンジニアは瞬時に頭をフル回転させます。まるで高精度の旋盤のように、様々な可能性を検討します。
「この材料は角材から削り出すべきか、それとも丸棒からが効率的か?」 「5軸加工機なら一台で完結できるが、もし今日その機械が埋まっていたら?」 「特急案件なら、マシニングセンタと旋盤を組み合わせてどう工程を組むのがベストか?」
この思考の速さが、試作リードタイムの大幅短縮につながります。
設備の多様性が生む対応力
榊原工機では以下の設備を保有しています:
- 5軸加工機:複雑な立体形状の一貫加工
- 複合加工機:旋削と転削の複合加工
- ワイヤーカット:高精度な形状加工
- マシニングセンタ:汎用性の高い削り加工
- 旋盤:回転体の精密加工
特急案件でも、その日の稼働状況に合わせて最適な機械の組み合わせを選択し、迅速に対応します。
実例:3日で完成した試作品
ある電子機器メーカー様から「来週の展示会に間に合わせたい」という緊急依頼がありました。通常1週間かかる加工でしたが、複数の機械を並行稼働させ、工程を最適化することで3日で完成させました。お客様は無事に展示会に間に合い、大きな商談につながったそうです。
価値2:妥協なき最高品質と高精度
精密切削加工のプロフェッショナル
「小ロットだから品質は二の次」ということは絶対にありません。むしろ、一つ一つの製品と丁寧に向き合う小ロット生産だからこそ、最高品質を追求できます。
私たちの得意とする加工技術:
- 旋盤加工:ミクロン単位の精度で回転体を加工
- マシニング加工:複雑な形状を高精度で実現
- ワイヤー加工:髪の毛より細い線で精密カット
自社ブランドで培った技術力
榊原工機では、自社製品として「5軸加工技術から生まれた高級ゴルフパター『SAKAKI PUTTER』」を開発・販売しています。
このパターは、ステンレスや真鍮の削り出しで作られ、プロゴルファーも認める高い精度と美しい仕上がりを実現しています。自社ブランドの開発で培った「細部へのこだわり」と「最高品質への追求」は、お客様の製品にも惜しみなく注がれます。
品質管理の徹底
小ロット生産では、一つのミスが全体に大きな影響を与えます。そのため、以下の品質管理を徹底しています:
- 加工前の材料検査
- 工程中の寸法チェック
- 完成品の全数検査
- 納品前の最終確認
価値3:多種多様な素材と加工方法への挑戦
材質を問わない対応力
「金属も樹脂もご相談ください」という言葉の通り、幅広い素材の加工に対応しています。
対応可能な金属素材
- ステンレス(SUS304、SUS316など)
- 真鍮(快削真鍮、鉛フリー真鍮など)
- アルミニウム(A5052、A7075など)
- チタン合金
- 特殊合金(ハステロイ、インコネルなど)
対応可能な樹脂素材
- POM(ポリアセタール)
- PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
- PTFE(テフロン)
- MC901(MCナイロン)
- 各種エンジニアリングプラスチック
難加工への挑戦
「焼入れ鋼に追加工は可能か?」といった、一般的には困難とされる加工にも挑戦します。硬度HRC60以上の焼入れ材でも、特殊な工具と加工条件により対応可能です。
実際に、他社で「加工不可能」と断られた部品を、私たちが独自の手法で完成させた例も多数あります。
実例:特殊合金の超精密加工
航空宇宙関連の部品で、チタン合金製の複雑な形状部品の依頼がありました。一般的な工場では、チタンの加工は工具摩耗が激しく敬遠されがちです。しかし、榊原工機では専用工具と最適な加工条件を研究し、±0.005mmの高精度で完成させました。
さらに、この部品は従来の3工程が必要だった加工を、5軸加工機を活用することで1工程に短縮。納期を半分に短縮しながら、品質も向上させることができました。お客様からは「こんなことができるなら、もっと早く相談すればよかった」とお喜びの声をいただきました。
価値4:ものづくりの駆け込み寺としての安心感
ワンストップソリューション
「加工に困った」「納期に困った」とき、複数の業者に相談するのは時間も労力もかかります。榊原工機なら、多くの場合1社で解決できます。
お客様からよくいただく声: 「いろいろ相談するよりも榊原工機1社で解決できることが多いです」
これは、多能工エンジニアの幅広い知識と経験、そして多様な設備があるからこそ実現できることです。
プロの視点によるサポート
私たちは長年の経験で培った知識を、ブログやコラムを通じて積極的に発信しています:
- 「今さら聞けない」金属加工シリーズ
- 「プロに聞きました」技術解説シリーズ
- 発注担当者必読の「見積依頼のコツ」
- リアルなトラブル事例と対策
これらの情報提供により、お客様の知識向上と円滑な取引をサポートしています。
トラブル対応力
製造現場では予期せぬトラブルが発生することがあります。榊原工機では、豊富な経験に基づく高いトラブル対応力を持っています。
実際にあったトラブル例:
- 加工中の工具破損による緊急対応
- 材料不良発見時の代替案提案
- 設計変更に伴う工程見直し
いずれの場合も、迅速な判断と柔軟な対応でお客様にご満足いただいています。
価値5:密なコミュニケーションで生まれる共創
あたたかい町工場の雰囲気
榊原工機の工場は「工場らしくない」「あたたかい町工場」だとお客様から評価されています。木のぬくもりと緑にあふれた外観は、従来の工場のイメージを覆し、お客様が気軽に相談しやすい雰囲気づくりを大切にしています。
工場はホームセンターとお風呂屋さんに挟まれた場所にあり、1階で金属加工を行い、2階には木の温もりを感じる事務所があります。階段下のピンポンを押して、ぜひ2階の事務所へお越しください。
たまに人懐っこい黒猫のノア君が皆様をお出迎えすることもあります。
社長の人柄が生む信頼関係
「もしお急ぎの場合は、社長はお話し好きなのでメールより電話をお勧めします」
この言葉が示すように、人間味あふれるコミュニケーションを重視しています。直接お話しすることで、お客様の真のニーズを理解し、最適なソリューションを共同で生み出します。
共創プロセスの実例
ある個人発明家の方から、「こんなものを作りたいが可能か?」という相談がありました。図面もなく、手書きのスケッチだけでしたが、何度も対話を重ね、一緒に設計を詰めていきました。
最終的に、当初の想像を超える機能性を持つ製品が完成し、特許も取得されました。これは、密なコミュニケーションによる共創の成果です。
榊原工機が小ロット生産に強い理由
多能工エンジニアの力
私たちの最大の強みは「考えて動く多能工のエンジニア」です。彼らは単なるオペレーターではありません。
多能工エンジニアの特徴
- 複数の加工機械を操作できる技術力
- 工程設計から品質管理まで一貫した知識
- 問題解決能力と創造性
- お客様との円滑なコミュニケーション能力
継続的なスキル向上
技術の進歩は日進月歩です。私たちは定期的な技術研修と設備更新により、常に最新の技術を提供できるよう努めています。
例えば、近年需要が高まっているカーボン素材の加工技術習得や、AIを活用した加工条件最適化など、時代の変化に対応した技術力の向上を図っています。また、若手エンジニアにはベテランとのペアワークを通じて、技術の継承と発展を同時に行っています。
バリエーション豊かな設備群
最新鋭の設備から汎用機まで幅広く保有することで、様々な要求に対応できます。
設備投資の考え方
榊原工機では「お客様のニーズに応える」という観点で設備投資を行っています。単に新しい機械を導入するのではなく、お客様の課題解決に役立つ設備を厳選しています。
機械と人の融合
どんなに優秀な機械も、それを使いこなす人がいなければ宝の持ち腐れです。榊原工機では、機械の能力を最大限引き出すエンジニアの育成に力を入れています。
お客様の声が証明する価値
実際に榊原工機をご利用いただいたお客様からは、以下のような評価をいただいています。
お客様の声1 「ホームセンターとお風呂屋さんに挟まれたところにある工場に見えない町工場です。機械部品加工の駆け込み寺的存在のようです」
お客様の声2 「精密切削加工のプロ。材質を問わず様々な加工に対応してくれます。旋盤、マシニング、ワイヤー加工が特に得意です。加工に困った、納期に困った。いろいろ相談するよりも榊原工機1社で解決できることが多いです」
お客様の声3 「急ぎの案件でも親身になって対応してくれる。技術力だけでなく、人柄の良さが決め手でした」
これらの声は、私たちが提供する価値が、技術力だけでなく、お客様との関係性や安心感にも深く根ざしていることを示しています。
あなたのアイデアを形にするために
ガレージブランドや個人ブランドの皆様、そして製品開発に携わるすべての方々へ。
あなたの素晴らしいアイデアは、榊原工機の「小ロット生産に特化した価値」によって、必ず現実のものとなります。私たちは、お客様のビジョンを共有し、共に成功への道を歩むパートナーです。
こんなお困りごとはありませんか?
- 試作品を数個だけ作りたい
- 他社で断られた特殊な加工がある
- 短納期で対応してほしい
- 材質や仕様について相談したい
- コストを抑えて小ロット生産したい
どのようなことでもお気軽にご相談ください。
お問い合わせ方法
電話でのお問い合わせ TEL: 0568-36-1628 受付時間: 9:00-18:00(12:00-13:00を除く) ※2024年1月より、受付時間は9:00-17:00に変更 休日: 土・日・祝日
お急ぎの場合のワンポイント メールよりも電話がおすすめです。社長は「お話し好き」なので、直接状況を説明していただくことで、より迅速な対応が可能です。
所在地 〒486-0932 愛知県春日井市松河戸町2-5-15
榊原工機は、お客様の「ものづくり」の夢を現実にするため、技術と知恵を総動員し、全力でサポートいたします。小ロット生産に特化するからこそ生まれる、榊原工機ならではの価値を、ぜひあなたの製品開発にご活用ください。
あなたのアイデアが世界を変える第一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか?

